やっはろ~
今日のクイズはこれ!
【くいずおぶもーにん12/23】
— こぼねろ( ´・◡・`) (@koboneron) December 22, 2021
今日は理科!彼氏彼女のクリスマスプレゼントにいいかもね!そんなクイズ
問題:「トリチウム」「ダイアモンド」「プルトニウム」「カリフォルニウム」の中で1グラム当たりの値段が最も高い物質はどれ?
(全て1種類の原子によって構成されています)
12時30分解答解説✨
さくっと解説
トリチウム

結構前に福島原発の汚染水排出として話題になった「トリチウム」くん。
この物質を構成している元素を別名で「3重水素」といいます。
水素は本来、陽子1個のみ(中性子はなし)で構成されているのですが、このトリチウムくん(3重水素)はなんと陽子1つと中性子2つで構成されているのです。
この原子は非常に不安定で放射線を放出する物質です。
「放射線を放出する=やばい物質」と思うかもしれませんが…
意外とそうでもありません。
実は、放射性物質のなかで最も無害な物質なのです!(とはいえずっと被ばくしたら危険!)
さらに水の中にこの物質と水が結びついたトリチウム水が少量であるが普通に混在していたりしています。
そんなトリチウムくんの使い道は…
- 水爆
- 核融合の燃料
- トリチウムライト
- 電池
意外と日常に生かされそうなものから、1発で平和な日常を破壊するものまで使われています。ただし非常に高価なためその値段に見合う用途でしか使うことができません。
そしてトリチウムくんの値段は……
300万円/1グラム
豆知識:水爆の仕組み
水爆(水素爆弾)は中学の理科の実験で水素にマッチを近づけたら燃える、そんな生易しい現象を利用してはいません。
水爆はまず、「核融合反応」という、原発や原爆で使われている「核分裂反応」よりもずっと強い反応よ使います。そのための材料の一つがトリチウムくんなのです。
その「核融合反応」を引き起こすには、とてつもないエネルギーが必要です。
そのエネルギーは「原子爆弾」です。
つまり、水爆の起爆剤として原爆を使うのです。
もうこの時点でこの兵器の恐ろしさが伝わるでしょう……
ダイアモンド

言わずと知れた有名な最高級の宝石ですね。
この物質の正体は炭素の塊。ただしとても規則正しく並んでいて、「共有結合」という手のつなぎ方をしているので、非常に硬く、非常に融点が高いです。
みなさんがお目にかかるダイアモンドくんは結婚指輪やアクセサリーなどの宝飾品用途ですが、硬い・融点が高いという性質を利用して工業用に使われることもあります。
実はこれ、炭素からできているので燃やして炭として使うことも頑張ればできます!
そんなダイアモンドくんのお値段は……
550万円/1グラム
3.プルトニウム

この原子はウラン鉱石の中にわずかに含まれています。
超ウラン元素で放射性元素であります。人体にはめっちゃ有害。
プルトニウムくんの金属はニッケルと似た色をしておりとても重たい元素です。さらに、この子は勝手に発火します。特に粉末状にしたものは普通に自然発火します。
そんな謎のプルトニウムくんは主に核燃料として使われます。原子力電池として使われた例もあるようです。
プルトニウムくんのお値段は……
47万円/1グラム
カリフォルニウム

この子はとにかく謎の元素。
まず安定して存在することができないのです。
そのせいもあってか物理的にも化学的にも性質がよくわかっていない。
どうやらこの子の核分裂のエネルギーはウランやさっきのプルトニウムくんよりも強いようで、もし兵器として実用できたら、個人で持ち運びできる原子爆弾ができるかも……
ちなみに用途は研究用ただ一つです。
お値段なんと……
2,700,000,000円/1グラム
↓
↓
27億円/1グラム
彼氏彼女のプレゼントに最適なのは……(今日の答えは)
1.トリチウム→300万円
2.ダイアモンド→550万円
3.プルトニウム→47万円
4.カリフォルニウム→27億円
なのでプレゼントに最適なのは…
4.カリフォルニウム(27億円)
きょうのおすすめい
きょうは化学に関するおすすめの本!
なかなか面白い本で寝る前とかに読みたい1冊だったりします。「へ~こんなんあったんだ。おもしろ」ってなるんじゃない?
じかいのヒント!
まっとんね!
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